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スマホの読み上げ機能がオーディオブックとして使い物になるのか検証してみた【Android talkback・iPhoneスピーチ】

電子書籍の読み上げ機能を利用すると電子書籍をオーディオブックとして利用できます。

Android端末であれば
TalkBack機能をオンにすると読み上げができます。
一旦オンにしたあとは、音量の+-を同時長押しで有効化・無効化が出来ます。

iPhoneなどiOS端末であれば
VoiceOver機能か、
スピーチ機能を利用することで読み上げができます。

スピーチ機能であれば再生速度の変更などメニューが出て便利です。

ちなみに別途アプリをインストールする必要はなく
はじめからスマホに入っている機能です。

読み上げ機能を利用する利点は大きいです。

実際読み上げ機能を使用してみて
オーディオブックとして使えるのかどうか検証してみます。

電子書籍を読み上げ機能を利用するメリット

・データ量がめちゃく小さくなる
・読みたい本を聴ける


データ量がめちゃくちゃ小さくなる

例えば日本国憲法の電子書籍は134.6KB
一方でオーディオブック版だと47.1MB(参考:朗読街道「日本国憲法」朗読:加藤陽子)
と大体350倍

読みたい本を聴ける

オーディオブック化されている書籍<電子書籍化されている書籍

なので
読みたい本を聴くことができる可能性が高い。

とはいえ、オーディオブック化されるということはそれだけ支持されている本である可能性が高いので
一日数百冊単位で配信される電子書籍の洪水のなかでフィルターにかけれるという意味では効果的。


電子書籍の読み上げ機能のデメリット

・読み間違いがやっぱり多い
・読み上げ機能の安定感が悪い
・長時間聞くとしんどい
・この手の声が辛い人には辛い
・再生速度が人によっては遅い


読み間違いは多い

免かれ→メンカレ

などあれ?っということは多々ある

オーディオブックなどは読み間違いがあれば商品としてまずいので
チェックが入っている

読み上げ機能の安定感が悪い

途中で勝手に読み上げ停止したり
他の操作を読み上げたりする(音量が上がった 等)

オーディオブックアプリはながら聞きできるように作り込まれているけど
読み上げアプリはある程度操作が必要にはなる
車の運転中などは気が散るかもしれない

長時間、聞くとしんどい

合成音声は長時間は正直辛いです。
あとこの手の声(ゆっくりとかボーカロイド)が苦手な人
は無理だと思います。

再生速度が人によっては遅い

4倍当たり前、
倍速を4倍にして8倍で聴いてます
なんて超人には退屈です。
速さがたりません。


実際検証してみましょう


Android端末 TalkBack 通常速度

Android端末 TalkBack 最速


iPhone スピーチ kokyo 通常

iPhone スピーチ kokyo 最速


オーディオブック朗読

オーディオブック朗読 3倍

オーディオブック朗読 最速

オーディオブックの再生は倍速化はFeBe!アプリを使用
朗読音声は『聴こう!日本国憲法』を使用


まとめ

聴き比べてどう感じましたか?

やはり
合成音声とナレーターの朗読音声とは天と地ほどちがうなーという感じです。
ただ、通常使用する分には合成音声でもある程度いける気がします。
長時間になるとやはり辛いですが。

TalkBackとiPhoneのスピーチを比較すると
iPhoneのスピーチ機能のkyokoの方が人間らしさを感じますね。
これが朗読と区別がつかなくなる時代もやがてくるでしょうね。

読み上げ機能の最速の再生速度は3倍といった所です。
4倍、6倍で聞く人には物足りないか。
ただ、合成音声は最速でも粒が揃っているので聞き取りやすいようにも感じます。

機能の不安定さ、読み間違い、音質の辛さ
などまだまだ改善の余地もあります、が
今読みたい本を聴く事ができる可能性が高いというのは大きなメリットに感じます。

私も実際オーディオブックの合間に電子書籍読み上げを使うこともあります。

今後合成音声が発達してオーディオブックと比べて遜色無いとなると
オーディオブックは物語や対話型などのコンテンツにシフトされるのでしょうか。